佐久市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画
概要版
平成27年3月
目
次
Ⅰ
基本方針
第1節
計画策定の趣旨───────────────────────────
1
第2節
目標年次の設定───────────────────────────
1
第3節
計画の位置付け───────────────────────────
2
Ⅱ
ごみ処理基本計画
第1節
ごみ処理の現況把握─────────────────────────
3
1.ごみ処理体制等の状況─────────────────────────
3
第2節
第2期計画の評価と課題の抽出────────────────────
8
1.第2期計画の評価───────────────────────────
8
2.課題の抽出──────────────────────────────16
第3節
一般廃棄物(ごみ)処理基本計画───────────────────17
Ⅰ
基本方針
第1節
計画策定の趣旨
本市では、平成17年度から平成36年度までの20年間を計画年度とした、
「一般
廃棄物(ごみ)処理基本計画」
(以下「本計画」という。
)を策定しており、循環型社会
形成の実現に向け、
本計画に基づく排出抑制
(リデュース)
、再使用
(リユース)
、再生
利用(リサイクル)を最優先に、適正かつ合理的な廃棄物処理を推進しています。
本計画は、
社会動向や国等の法制度の動向を鑑み、
5年毎に計画の見直しを行うこと
としており、第1期から第4期の計画で構成されることとなります。
平成26年度は本計画の中間 年にあたり、これま での第2期計画(平成22年 度~
26年度)
の事後評価をした上で、
新たな計画目標値の設定を行い、
課題解決と目標実
現のための施策を示すため、第3期見直し計画を策定するものです。
第2節
目標年次の設定
今回の見直しは、本計画の第2期目標年次の平成26年度を基準年度とし、平成27
年度から平成31年度までの5年間を計画期間とする第3期計画とし、一般廃棄物の処
理に関する基本的な施策の方向付けを行います。
表 1-2-1
計画スケジュール
H 1 6
H 1 7
H 1 8
H 1 9
H 2 0
H 2 1
H 2 2
H 2 3
H 2 4
H 2 5
H 2 6
H 2 7
H 2 8
H 2 9
H 3 0
H 3 1
H 3 2
H 3 3
H 3 4
H 3 5
H 3 6
基
本
計
画
基
準
年
度
ご
み
処
理
基
本
計
画
策
定
第
1
期
目
標
年
次
ご
み
処
理
基
本
計
画
見
直
し
今
回
基
本
計
画
基
準
年
度
国
・
県
基
本
計
画
目
標
年
度
今
回
目
標
年
次
最
終
目
標
年
次
↓
事
後
評
価
・
見
直
し
↓
事
後
評
価
・
見
直
し
↓
事
後
評
価
・
見
直
し
第3節
計画の位置付け
本計画は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第 6 条第 1 項の規定に基づき策定する
ものです。このため、本計画を本市における廃棄物行政の最上位計画に位置付け、一般
廃棄物の排出抑制・再使用・再生利用・適正処分等を計画的かつ適正に行うための基本
的な考え方を整理し、これらを具体化するための施策等をとりまとめます。
また、策定に際しては、上位計画である「第一次佐久市総合計画(後期基本計画)
」や
「佐久市環境基本計画」等と整合を図り、関連方針・関連計画・事業計画との整合を図
ります。
国
長野県
佐久市
【関連法令】
【関連方針・計画】
環境基本法
循環型社会形成
推進基本法
循環型社会形成
推進基本計画
環境基本計画
[廃棄物の適正処理]
廃棄物の処理
及び清掃に
関する法律
廃棄物処理法に
基づく基本方針
※
[リサイクルの促進]
資源有効利用促進法
各種リサイクル法令
・ 建設リサイクル法
・ パソコンリサイクル法
・ 容器包装リサイクル法
・食品リサイクル法
・自動車リサイクル法
・グリーン購入法
※廃棄物の減量その他その適正な処理に関する施策 の総合的かつ計画的な推進を図るための基本方針
【関連計画】
長野県環境基本計画
長野県廃棄物処理計画
【市の上位計画】
第一次佐久市総合計画
(後期基本計画)
佐久市環境基本計画
【市の条例】
佐久市廃棄物の処理及
び清掃に関する条例
Ⅱ
ごみ処理基本計画
第1節
ごみ処理の現況把握
1.ごみ処理体制等の状況
(1)一般廃棄物排出量
本市の平成25年度における一般廃棄物排出量は平成21年度と比較して減少
しています。1人1日排出量は 692g/人・日であり、全国の平均値、長野県全体と
比較すると少ない排出量となっています。
また、
リサイクル率は 21.6%であり、
全国の平均は上回っていますが、
長野県の
平均値より低くなっています。
◇総排出量
25,326t/年(対 H21 年度比 94.9%)
◇焼却処理量
17,585t/年(対 H21 度比 102.6%)
◇その他中間処理量(プラスチック減容施設+堆肥化施設)
1,779t/年(対 H21 度比 99.3%)
◇直接資源化量(分別収集で資源化した量)
3,712t/年(対 H21 度比 69.7%)
◇総資源化量(直接資源化量+処理後再生利用量)
5,491t/年(対 H21 度比 77.1%)
◇最終処分量
3,718t/年(対 H21 度比 98.8%)
◇1人1日排出量(自家処理除く排出量)
692g/人・日(対 H21 年度比 95.7%)
参
考
資
料
(
平
成
2
4
年
度
)
◇
1
人
1
日
排
出
量
全
国
平
均
978g/人
・
日
長
野
県
全
体
862g/人
・
日
◇
リ
サ
イ
ク
ル
率
全
国
平
均
20.4%
長
野
県
全
体
25.0%
◇1 人 1 日排出量(原単位:g/人・日)
1 人 1 日排出量=年間排出量(t/年)÷365 日÷計画収集人口×10
6
年間の排出量を計画収集人口で除した値です。市民
1
人当たりの排出量として、ごみ
の減量化の指標となります。
◇資源化率(リサイクル率)
総資源化量を総排出量(自家処理量を除く)で除した値です。
(2)平成21年度実績に対する平成25年度の状況
◆総排出量
◆リサイクル率
※リサイクル率は総資源化量÷排出量
◆最終処分率
※最終処分率は最終処分量÷排出量
※ 構 成 比 と は 各 項 目 と 排 出 量 の 割 合
図 3-1-1
平成25年度における処理フロー
5,49 1t/年
21. 6%
7,11 3t/年 H 21年 度 実 績 3, 71 2t/年 1, 779t/年 1, 7 79t/年 77. 1% 対 H 21年 度 比 1 4. 6% 7% 7%
5,32 3t/年 1,79 0t/年 1,7 90t/年
69. 7% 99. 3% 1, 468t/年 99 .3%
5.7%
1, 324t/年 25, 32 6 t/ 年 2 1,61 4t/年 17, 585t/年 11 0.8%
100% 8 5. 3% 69. 4%
26, 680t/ 年 2 1,35 7t/年 1 7,13 0t/年 1, 4 68t/年
9 4.9% 101. 2% 102. 6% 16, 1 17 t/年 5 .7% 63. 6% 1,3 24t/年
15, 806t/年 110 .8%
2, 250t/年 10 1.9% 3,71 8t/年
8. 8% 14. 6%
2,43 7t/年 3,76 1t/年
92. 3% 98. 8%
減 量 化 量
直 接 最 終 処 分 量 最 終 処 分 量 焼 却 残 渣 量
総 排 出 量 計 画 処 理 量 焼 却 処 理 量
処 理 後 最 終 処 分 量
記 載 例 総 資 源 化 量
項 目 H 25年 度 実 績
構 成 比 直 接 資 源 化 量 そ の他 中間 処理 量 処 理 後 再 生 利 用 量
◇計画処理量
計画処理量は、佐久市の中間処理施設と最終処分場で処理される量です。
H21
26,680t/年
H25
25,326t/年
(-5.1%)
H21
26.6%
H25
21.6%
H21
14.0%
(3)ごみ排出量の推移
①年間排出量
計画収集人口は平成18年度以降減少しており、
平成25年度では 100,167 人と
なっています。
ごみの排出量は平成18年度以降、
平成22年度まで減少していましたが、
平成
23年度以降は増減を繰り返しており、平成25年度では家庭系ごみが 19,621t/
年、事業系ごみが 5,705t/年となっています。
図 2-1-2
年間排出量の推移
②1人 1 日排出量
1 人 1 日排出量は年々減少しています。平成24年度に一端上昇しましたが、平
成25年度では家庭系 536.8g/人・日、事業系 156.0g/人・日となっています。
図 2-1-3
1人1日排出量の推移
22,136
21,720
21,457
21,384
20,121
20,134
20,297
19,621
6,518
6,113
5,621
5,296
5,305
5,400
5,755
5,705
101,371
101,278
101,077
101,060
101,008
100,824
100,210
100,167
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
120,000
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
単位 :人
単位 :t
/
年
家 庭系
事 業 系
計 画収 集 人口
598.3
587.6
581.6
579.7
545.7
547.0
555.0
536.8
176.2
165.4
152.3
143.6
143.8
146.7
157.3
156.0
774.5
753.0
733.9
723.3
689.5
693.7
712.3
692.8
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
単位: g
/
人・日
(4)佐久市全体の人口推計値
推計は、環境省が推奨する5種類の推計式(最小二乗法、二次傾向線、一次指数
曲線、べき曲線、ロジスティック曲線)に加え、等差法、等比法の7種類の推計式
により行い、最も減少しない推計式である一次指数曲線法を採用しました。
また、人口問題研究所の将来推計人口について参考に明示します。
表 2-1-1
推計式による予測結果
※最も減少しない推計式である一次指数曲線法を採用しました。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
等 差 法
等 比 法
最 小 二 乗 法
二 次 傾 向 線 法 一次指数曲線法べ き 曲 線 法
ロジスティック曲線法 人 口 問 題 研 究所0 .9 47 369
0. 94 69 52
0 .9 31 82 5
0. 97 17 87
0.9 46 94 5
-
0. 96 091 5
-平 成
1 6
10 1, 544
1 01 ,5 44
10 1, 54 4
1 01 ,5 44
10 1, 54 4
101 ,5 44
1 01 ,54 4
101 ,5 44
1 7
10 1, 601
1 01 ,6 01
10 1, 60 1
1 01 ,6 01
10 1, 60 1
101 ,6 01
1 01 ,60 1
101 ,6 01
1 8
10 1, 371
1 01 ,3 71
10 1, 37 1
1 01 ,3 71
10 1, 37 1
101 ,3 71
1 01 ,37 1
101 ,3 71
1 9
10 1, 278
1 01 ,2 78
10 1, 27 8
1 01 ,2 78
10 1, 27 8
101 ,2 78
1 01 ,27 8
101 ,2 78
2 0
10 1, 077
1 01 ,0 77
10 1, 07 7
1 01 ,0 77
10 1, 07 7
101 ,0 77
1 01 ,07 7
101 ,0 77
2 1
10 1, 060
1 01 ,0 60
10 1, 06 0
1 01 ,0 60
10 1, 06 0
101 ,0 60
1 01 ,06 0
101 ,0 60
2 2
10 1, 008
1 01 ,0 08
10 1, 00 8
1 01 ,0 08
10 1, 00 8
101 ,0 08
1 01 ,00 8
101 ,0 08
2 3
10 0, 824
1 00 ,8 24
10 0, 82 4
1 00 ,8 24
10 0, 82 4
100 ,8 24
1 00 ,82 4
100 ,8 24
2 4
10 0, 210
1 00 ,2 10
10 0, 21 0
1 00 ,2 10
10 0, 21 0
100 ,2 10
1 00 ,21 0
100 ,2 10
2 5
10 0, 167
1 00 ,1 67
10 0, 16 7
1 00 ,1 67
10 0, 16 7
100 ,1 67
1 00 ,16 7
100 ,1 67
2 6
10 0, 014
1 00 ,0 15
10 0, 15 8
99 ,8 48
10 0, 15 9
-
1 00 ,08 0
97 ,6 54
2 7
9 9, 86 1
99 ,8 64
10 0, 00 2
99 ,5 24
10 0, 00 5
-
99 ,86 7
97 ,2 54
2 8
9 9, 70 8
99 ,7 12
9 9, 84 6
99 ,1 71
99, 85 1
-
99 ,64 2
96 ,7 68
2 9
9 9, 55 5
99 ,5 61
9 9, 69 0
98 ,7 90
99, 69 7
-
99 ,40 4
96 ,2 82
3 0
9 9, 40 2
99 ,4 10
9 9, 53 5
98 ,3 81
99, 54 3
-
99 ,15 2
95 ,7 96
3 1
9 9, 24 9
99 ,2 59
9 9, 37 9
97 ,9 44
99, 38 9
-
98 ,88 5
95 ,3 10
3 2
9 9, 09 6
99 ,1 09
9 9, 22 3
97 ,4 79
99, 23 6
-
98 ,60 4
94 ,8 20
3 3
9 8, 94 3
98 ,9 59
9 9, 06 8
96 ,9 86
99, 08 3
-
98 ,30 6
94 ,3 26
3 4
9 8, 79 0
98 ,8 09
9 8, 91 2
96 ,4 65
98, 93 0
-
97 ,99 2
93 ,8 32
3 5
9 8, 63 7
98 ,6 59
9 8, 75 6
95 ,9 15
98, 77 8
-
97 ,66 0
93 ,3 38
3 6
9 8, 48 4
98 ,5 09
9 8, 60 1
95 ,3 38
98, 62 6
-
97 ,30 9
92 ,8 44
3 7
9 8, 33 1
98 ,3 60
9 8, 44 5
94 ,7 32
98, 47 3
-
96 ,93 9
92 ,3 46
3 8
9 8, 17 8
98 ,2 11
9 8, 28 9
94 ,0 98
98, 32 2
-
96 ,54 9
91 ,8 40
3 9
9 8, 02 5
98 ,0 62
9 8, 13 3
93 ,4 36
98, 17 0
-
96 ,13 7
91 ,3 34
4 0
9 7, 87 2
97 ,9 13
9 7, 97 8
92 ,7 46
98, 01 9
-
95 ,70 4
90 ,8 28
○
推 計 方 法
相 関 係 数
予
測
採用 推 計 式
実
図 2-1-4
計画収集人口の実績と予測
92,000
94,000
96,000
98,000
100,000
102,000
104,000
16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
単 位 : 人
年 度
第2節
第2期計画の評価と課題の抽出
1.第2期計画の評価
平成21年度から平成25年度までの過去5年間の総排出量について、
目標との達
成状況を以下に示します。
表 2-2-1
総排出量の目標と達成状況
図 2-2-1
総排出量の目標と達成状況の推移
平成25年度の総排出量の目標は 24,811 トンに対し、
排出量の実績が 25,326 トン
でプラス 515 トン、2.1%超過しています。
t /年
率
量
( 目 標 と 実
績 の 差 )
H 21
26 ,680
26,680
100.0%
0
H 22
26 ,464
25,426
96.1%
1,038
H 23
25 ,917
25,534
98.5%
383
H 24
25 ,361
26,052
102.7%
691
H 25
24 ,811
25,326
102.1%
515
年 度
総 排 出 量
目 標
実績
(1)家庭系ごみ
平成21年度から平成25年度までの過去5年間の家庭系ごみ全体について、
目
標との達成状況を以下に示します。
表 2-2-2
家庭系ごみの目標と達成状況
図 2-2-2
家庭系ごみの目標と達成状況の推移
平成25年度の家庭系ごみ 全体では 目標
19,990
トンに対し、排出量の実績が
19,621 トンでマイナス 369 トン、1.8%減少しています。
t / 年
率
量
( 目 標 と 実
績 の 差 )
H21
21,384
21,384
100.0%
0
H22
21,187
20,121
95.0%
1,066
H23
20,792
20,134
96.8%
658
H24
20,388
20,297
99.6%
91
H25
19,990
19,621
98.2%
369
年 度
家 庭 系 ご み
目 標
実 績
目 標 に 対 す る 実 績
①家庭系可燃ごみ
平成21年度から平成25年度までの過去5年間の家庭系可燃ごみについて、
目標との達成状況を以下に示します。
表 2-2-3
家庭系可燃ごみの目標と達成状況
図 2-2-3
家庭系可燃ごみの目標と達成状況の推移
平 成 2 5 年 度 の 家 庭 系 可 燃 ご み は 目 標
10,842
ト ン に 対 し 、 排 出 量 の 実 績 が
11,885 トンでプラス 1,043 トン、9.6%超過しています。
・十分な水切りがされていない生ごみが排出されています。
・分別の意識の低下も排出量増加の要因であると考えられます。
・資源物として出せる古紙類、布類、軟質系プラスチックや埋立ごみとして出さな
ければならない硬質系プラスチックの混入が見受けられます。
t /年
率
量
( 目 標 と 実
績 の 差 )
H21
11,995
11,995
100.0%
0
H22
11,703
11,888
101.6%
185
H23
11,418
12,076
105.8%
658
H24
11,130
12,234
109.9%
1,104
H25
10,842
11,885
109.6%
1,043
家 庭 系 可 燃 ご み
目 標 に 対 す る 実 績
と の 割 合 と 量
目 標
実績
②家庭系埋立ごみ
平成21年度から平成25年度までの過去5年間の家庭系埋立ごみについて、
目標との達成状況を以下に示します。なお、第2期基本計画策定時は、直搬ごみ
の区分が明確でなかったため、家庭系埋立ごみは直搬ごみが含まれています。
表 2-2-4
家庭系埋立ごみの目標と達成状況
図 2-2-4
家庭系埋立ごみの目標と達成状況の推移
平成25年度の家庭系埋立ごみは目標 2,178 トンに対し、排出量の実績が 2,491
トンでプラス 313 トン、14.4%超過しています。
・資源物として出せる缶、びん、軟質系プラスチックの混入が見受けられます。
・まだ使用できるものなどが埋立ごみとして捨てられています。
・分別の意識の低下も排出量増加の要因であると考えられます。
t /年
率
量
( 目 標 と 実
績 の 差 )
H 21
2 ,535
2,535
100.0%
0
H 22
2 ,414
2,468
102.2%
54
H 23
2 ,341
2,557
109.2%
216
H 24
2 ,259
2,562
113.4%
303
H 25
2 ,178
2,491
114.4%
313
年 度
家 庭 系 埋 立 ご み
目 標
実績
目 標 に 対 す る 実 績
③家庭系資源物
平成21年度から平成25年度までの過去5年間の家庭系資源物について、
目
標との達成状況を以下に示します。
表 2-2-5
家庭系資源物の目標と達成状況
図 2-2-5
家庭系資源物の目標と達成状況の推移
平成25年度の家庭系資源物は目標 6,970 トンに対し、
排出量の実績が 5,245 ト
ンでマイナス 1,725 トン、24.7%減少しています。
・区、学校等の資源回収により、排出量自体は減少していますが、資源物として出
せるものが可燃ごみ、埋立ごみとして排出されているケースも少なくありません。
・雑紙の多くが、可燃ごみとして出されていることが考えられます。
・硬質系プラスチックと軟質系プラスチックの区別がつきにくいものについては、
埋立ごみに出されることが多いと考えられます。
t /年
率
量
( 目 標 と 実
績 の 差 )
H 21
6 ,854
6,854
100.0%
0
H 22
7 ,070
5,765
81.5%
1,305
H 23
7 ,033
5,501
78.2%
1,532
H 24
6 ,999
5,501
78.6%
1,498
H 25
6 ,970
5,245
75.3%
1,725
実績
目 標 に 対 す る 実 績
と の 割 合 と 量
年 度
家庭 系 資 源 物
(2)事業系ごみ(事業活動に伴って生じた廃棄物で産業廃棄物以外のもの)
平成21年度から平成25年度までの過去5年間の事業系ごみ全体について、
目
標との達成状況を以下に示します。
表 2-2-6
事業系ごみの目標と達成状況
図 2-2-6
事業系ごみの目標と達成状況の推移
平 成 25 年度 の 事業 系ご み 全体 で は 目 標
4,821
ト ン に対 し、 排 出量 の実 績 が
5,705 トンでプラス 884 トン、18.3%超過しています。
t / 年
率
量
( 目 標 と 実
績 の 差 )
H21
5, 296
5, 296
100 .0%
0
H22
5, 277
5, 305
100 .5%
28
H23
5, 125
5, 400
105 .4%
275
H24
4, 973
5, 755
115 .7%
782
H25
4, 821
5, 705
118 .3%
884
年 度
事 業 系 ご み
目標
実績
目 標 に 対 す る 実 績
①事業系可燃ごみ
平成21年度から平成25年度までの過去5年間の事業系可燃ごみについて、
目標との達成状況を以下に示します。なお、なお、第2期基本計画策定時は、直
搬ごみの区分が明確でなかったため、
事業系可燃ごみは直搬ごみが含まれていま
す。
表 2-2-7
事業系可燃ごみの目標と達成状況
図 2-2-7
事業系可燃ごみの目標と達成状況の推移
平成25年度の事業系可燃ごみは目標 4,796 トンに対し、排出量の実績が 5,691
トンでプラス 895 トン、18.7%超過しています。
・資源物として出せる古紙類が排出されています。
・飲食店等の生ごみが多く排出されています。
・水分が多く含まれたごみも排出されています。
・分別の意識の低下も排出量増加の要因であると考えられます。
t /年
率
量
( 目 標 と 実
績 の 差 )
H21
5,268
5,268
100.0%
0
H22
5,252
5,274
100.4%
22
H23
5,100
5,373
105.4%
273
H24
4,948
5,732
115.8%
784
H25
4,796
5,691
118.7%
895
年 度
事 業 系 可 燃 ご み
目 標
実績
目 標 に 対 す る 実 績
②事業系埋立ごみ
平成21年度から平成25年度までの過去5年間の事業系埋立ごみについて、
目標との達成状況を以下に示します。
表 2-2-8
事業系埋立ごみの目標と達成状況
図 2-2-8
事業系埋立ごみの目標と達成状況の推移
平成25年度の事業系埋立ごみは目標 25 トンに対し、
排出量の実績が 14 トンで
マイナス 11 トン、44.0%減少しています。
・指定袋の販売規制の効果があると考えられます。
・事業系ごみは景気に左右されるので、常に注視が必要です。
t /年
率
量
( 目 標 と 実
績 の 差 )
H 21
28
28
100.0%
0
H 22
25
31
124.0%
6
H 23
25
27
108.0%
2
H 24
25
23
92.0%
2
H 25
25
14
56.0%
11
年 度
事 業 系 埋 立 ご み
目 標
実績
目 標 に 対 す る 実 績
2.課題の抽出
ごみの総排出量は平成21年度に比べて少なくなっていますが、第2期で掲げ
た目標数値に至っていないごみもあります。特に可燃ごみと埋立ごみは目標を大
きく超過しています。
可燃ごみや埋立ごみがあまり減少せずに増減を繰り返しており、分ければ資源
になるものが、可燃ごみや埋立ごみに混入して排出されていることが一因と考え
られます。行政として課題を分析し、以下の基本方針を掲げ、循環型社会の形成
の推進を図ります。
(1)循環型社会形成の推進と減量化対策
第2期に策定した資源化・減量化対策の取り組みが、
減量化目標達成につながっ
ていません。
今後は、
廃棄物の適正で効率的な処理を維持するため、
市民や事業者とともに具
体的かつ実効性ある3R活動
※
を推進し、持続可能な循環型社会づくりを目指して
いく必要があります。
※3R活動とは
3Rは、Reduce(リデュース)
、Reuse(リユース)
、Recycle(リサイクル)の3つ
の英語の頭文字を表し、その意味は次のとおりです。
Reduce
(リデュース)
は、
使用済みになったものが、
なるべくごみとして廃棄され
ることが少なくなるように、ごみを出さないようにすること
Reuse(リユース)は、使用済みになっても、その中でもう一度使えるものはごみ
として廃棄しないで再使用すること
Recycle(リサイクル)は、再使用ができずにまたは再使用された後に廃棄された
ものでも、再生資源として再生利用すること
3R活動とは、
上の3つのRに取り組むことでごみを限りなく少なくし、
そのこと
でご みの焼却 や埋立処 分による 環境への 悪い影響 を極力 減らすこ とと、限 りある 地
球の資源を有効に繰り返し使う社会(=循環型社会)をつくろうとするものです。
(2)適正な施設管理と資源の循環利用の促進
資源の枯渇や温暖化などへの対応が求められており、
市全体での資源化や省エネ
ルギー化の推進など、多方面での取り組みを推進する必要があります。また、現有
施設の適正な維持管理と延命化を図るとともに、
熱回収(サーマルリサイクル)を
第3節
一般廃棄物(ごみ)処理基本計画
1.基本理念
(1)廃棄物行政を取り巻く社会的背景
○過去の数次にわたる廃棄物処理法の改正等の対策は、
相当程度の効果はあったも
のの、今なお、廃棄物排出量の高止まり、世界的な資源制約の顕在化や、地球環境
問題への対応も急務となっています。
○平成12年6月に制定された「循環型社会形成推進基本法」では、循環型社会を
形成する上での廃棄物処理の優先順位が次のとおり定められており、
地方自治体に
おいても、これらの優先順位に則った廃棄物行政の推進が求められています。
(2)基本理念
我が国では、大量生産・大量消費の社会経済活動や利便性・快適性を追求するラ
イフスタイルによって、
貴重な天然資源やエネルギーが消費され、
大量のごみが生
み出されてきました。
現在、国では循環型社会の形成を推進していますが、本市においても、地域のみ
ならず、地球規模における環境保全の一翼を担うため、
「循環型社会形成推進基本
法」に規定する①発生抑制(リデュース)
、②再使用(リユース)
、③再生利用(リ
サイクル)
、④熱回収(サーマルリサイクル)
、⑤適正処分に基づく廃棄物行政を推
進していきます。
しかし、
こうした考えに基づく廃棄物行政の運営は、
行政のみで対応できるもの
ではなく、
特に3Rの推進は、
ごみの排出者となる市民や事業者がそれぞれの立場
でごみの減量化・資源化対策を実行することが不可欠です。
このため、市民・事業者・行政が一体となって、循環型社会の実現に向けた取り
組みを進めていきます。
本市が第3期基本計画で目指していく基本理念を次のとおり定めます。
■できる限りごみの発生を抑制する(①発生抑制=リデュース)
■ごみとして排出されたものは、
②再使用
(リユース)
、
③再生利用
(リサイクル)
、
④熱回収(サーマルリサイクル)の順で、可能な限り循環的な利用を行う。
■どうしても循環利用できないものについては、⑤適正な処分を行う。
市民、事業者、行政が協力して持続可能な
ごみ減量化・資源化対策の実現を目指す
2.計画目標(数値目標)
(1)ごみの発生量の単純推計値(実績から単純推計した自然増減値)
図 2-3-1 の青い棒グラフは、
実績値から単純推計した場合の排出量です。
赤い棒
グラフは前回(第2期)の目標排出量を示しています。
計 画 収 集 人 口は 平 成2 5 年度
100,167
人で あった も の が 、 平成 3 1年 度 には
99,389
人と減少する予測をしているにもかかわらず、一般廃棄物の総排出量は平
成25年度 25,326t/年であったものが平成26年度以降はわずかに増加し、平成
31年度では
25,532t/年と予測されます。つまり、1
人
1
日排出量が平成25年
度
692.8g/人・日であったものが平成31年度には
703.8g/人・日に増加して行く
ことが予測されます。特に事業系の増加が顕著に現れています。
このため、より一層のごみの減量(発生抑制)と資源化(再生利用)の取り組み
が必要です。
図 2-3-1
総排出量の推移(実績値及び将来見込み)
表 2-3-1
単純推計した総排出量の推移(実績値及び将来見込み)
26,680
25,326
25,512
25,532
24,811
24,193
23,922
22,500
23,000
23,500
24,000
24,500
25,000
25,500
26,000
26,500
27,000
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
H30
H31
総
排
出
量
(
t
/
年
)
実績
⇔
推 計
単純推 計した 場合の排 出量
前回第
2
期の 目標排 出量
H21
H25
H26
H27
H31
計画収集人口(人)
101,060
100,167
100,159
100,005
99,389
1人1日排出量(g/人・日)
723.3
692.8
696.3
698.9
703.8
うち家庭系
579.7
536.8
537.6
538.1
538.1
うち事業系
143.6
156.0
158.7
160.8
165.7
年間総排出量(t/年)
26,680
25,326
25,456
25,512
25,532
実績
予測
区分
(2)
「廃棄物の減量化等の目標」の基本的な考え方
市が定める「廃棄物の減量化等の目標」の基本的な考え方は、以下のとおりとし
ます。
第2期では減量化と資源化の目標を設定しましたが、
第3期では最終処分量
の削減目標を追加し、より一層の減量化に努めます。
①
計画目標として定める指標
計画目標として定める指標は、国や県の各指標と整合を図るため、
【1】減量化目標(ごみの発生抑制・再使用に対する取り組み目標)
【2】資源化目標(再資源化率に対する推進目標)
【3】最終処分量の削減目標(最終処分率の削減目標)
の3つを定めます。
②
本計画において達成する数値目標の考え方
第2期計画では
1
人
1
日排出量の少なさにおいて、全国トップクラスを維持す
べく高いレベルの排出目標を設定し、
その達成に取り組んできました。
しかし、
平
成25年度時点において総排出量については、
同年度の目標に対し 2.1%の超過で
すが、可燃ごみ、埋立ごみについては目標を大きく超過している状況です。
第3期計画では、
第2期計画で掲げた排出目標に再度チャレンジしていくものと
し、一般廃棄物の排出量の削減目標を
10%以上
とします。
再資源化率は、
分別区分の見直しなどの対策を行い、
目標を
24%以上
とします。
最終処分率は、
埋立ごみ中のプラスチック類を資源化することにより、
排出量の
15%以下
となるようにします。
表 2-3-2
本計画において達成する数値目標の考え方
実 績
H 1 9
計 画 収 集 人 口 ( 人 ) 1 0 1 , 2 7 8
一 般 廃 棄 物 の 排 出 量 2 7 , 8 3 3
( t/ 年 ) H 1 9 比 【 ▲ 9 . 0% 】 H 1 9 比 【 ▲ 1 1 . 8% 】 H 2 5 比 【 ▲ 1 1 . 6 % 】
1 人 1 日 排 出 量 7 5 3 . 0
( g/ 人 ・ 日 ) H 1 9 比 【 ▲ 8 . 0% 】 H 1 9 比 【 ▲ 1 0 . 7% 】 H 2 5 比 【 ▲ 9 . 6% 】
H 2 5 比 【 ▲ 6 6 . 3g】
う ち 家 庭 系 5 8 7 . 6
( g/ 人 ・ 日 ) H 1 9 比 【 ▲ 8 . 6% 】 H 1 9 比 【 ▲ 9 . 7% 】 H 2 5 比 【 ▲ 7 . 7% 】
H 2 5 比 【 ▲ 4 1 . 2g】
う ち 事 業 系 1 6 5 . 4
( g/ 人 ・ 日 ) H 1 9 比 【 ▲ 5 . 7% 】 H 1 9 比 【 ▲ 1 4 . 3% 】 H 2 5 比 【 ▲ 2 2 . 1% 】
H 2 5 比 【 ▲ 3 4 . 5g】
再 資 源 化 率 2 6 . 5
( % ) H 1 9 差 【 - 4 . 9% 】 H 1 9 差 【 - 4 . 1% 】 H 2 5 差 【 2 . 9% 】
最 終 処 分 量 4 , 2 8 9
( t/ 年 ) H 1 9 比 【 ▲ 1 3 . 3% 】 H 1 9 比 【 ▲ 1 4 . 7% 】 H 2 5 比 【 ▲ 1 3 . 6% 】
最 終 処 分 率 1 4 . 1
【 2 】
資 源 化 目 標
2 1 .6 2 2 . 4 2 4 . 5
【 3 】
最 終 処 分 量
3 , 7 1 8 3 ,6 5 9 3 , 2 1 2
1 4 .6 1 4 . 9 1 4 . 3
項 目
6 9 2 . 8 6 7 2 . 5 6 2 6 . 5
1 5 6 . 0 1 4 1 . 7 1 2 1 . 5
【 1 】
減 量 化 目 標
第 3 期
目 標 年 度
H 3 1
9 9 ,3 8 9
2 2 , 3 8 2
5 3 6 . 8 5 3 0 . 8 4 9 5 . 6
実 績
H 2 5
1 0 0 , 1 6 7
2 5 , 3 2 6
国 、 県 の
目 標 年 度
H 2 7
コラム2=減量化目標を達成するために
『1
人 1
日“みかん”1
個分を削減しましょう』
減量化目標を達成するためには
1
人
1
日排出量をあと
75.7g/人・日(H31
目標値)削減す
る必要があります。
75.7g はみかん
1個分が目安となります。
この 75.7g の減量化を実現させるためには…
[1]家庭系ごみの減量分:1 人 1 日当たりあと 41.2g(みかん約半分)
平成25年度の家庭系可燃ごみは 332.1g/人・日(収集 325.1g/人・日、直搬 7.0g/人・日)
です。この 1 人 1 日排出量をあと約 41g 減らすための減量化方法のいくつかを紹介します。
A
手つかず食品を減らしましょう
家庭から出される生ごみの中には、
手つかずの食品が2割もあり、
さらにそのうちの4分の
1は賞味期限前にもかかわらず捨てられているものです。
そのほか、
調理の際での、
野菜の皮
剥きや肉の脂身を取り除きなど、食べられる部分 を過 剰に捨てていることも食品ロスの原因
になっています。
◆削減の工夫(1)食材を「買い過ぎず」
「使い切る」
「食べ切る」
値段が安いからといって食材を買い過ぎた り、在庫が あるのを忘れて同じ食材を買ってし
まったりすることは、
結局使い切れずに食材を腐らせてしまう原因にもなります。
そんな無駄
を防ぐためにも、
買い物の前には食品の在庫を確認し、
必要なものだけを買うようにしましょ
う。特に、野菜や生ものなどの傷みやすい食材には有効です。また、買ったものは使い切る・
食べ切るようにしましょう。
◆削減の工夫(2)残った食材は別の料理に活用
食べ残しなどを減らすために、
料理は食べられる量だけつくるようにしましょう。
食べ切れ
ずに残ってしまった場合は冷蔵庫に保存し、早めに食べましょう。
また、中途半端に残ったら別の料理に活用するなど、食べ切る工夫をしてみましょう。
◆削減の工夫(3)
「賞味期限」と「消費期限」の違いを理解
すべての加工食品には、
「消費期限」か「賞味期限」の期限表示が記載されています(※)
が、皆さんはその違いをご存じですか。
「消費期限」
は品質の劣化が早い食品に表示されている
「食べても安全な期限」
のため、
そ
れを過ぎたものは食べないほうが安全です。
「賞味期限」
は、
長期間保存ができる食品に表示されている
「おいしく食べられる期限」
で
あり、
それを過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限を過ぎた食品に
ついては、見た目や臭いなどで個別に判断しましょう。
・佐久市の可燃ごみ中の厨芥類(生ごみ)と手つかず食品の量
佐久 市では臼田 地区におい て生ごみ の分別収集 を行ってい ます。平成 25年度の 佐久
市堆肥製産センターにおける家庭系生ごみの処理量は 550t/年です。
臼田地区の平成25
年度人口は 14,082 人、
1 人 1 日排出量は 550t/年
÷
365 日
÷
14,082 人×10
6
=107.0g/人・日
となります。
手つかず食品が仮に約2割だとすると、107.0g/人・日
×
0.2=21.4g/人・日が無駄に捨
B
生ごみの水分をよく切りましょう
家庭から出る生ゴミの約 70~80%は水分と言われており、
この水分をよく切ることは、
ご
みの減量化につながります。
生ごみの減量化は、
市が負担するごみ処理経費の節減につながり
ます。
さらに、
ごみ収集車の燃費向上やごみの焼却コストの軽減にもつながり、
地球温暖化の
原因となるCO
2の排出量を削減することもできます。また、生ごみ処理機や処理容器での生
ごみの堆肥化にも、水切りは重要です。
佐久市の可燃ごみ中の厨芥類は、上記の試算によると 107.0g/人・日です。
水切りの励行で
あと4%減量できれば 107.0g/人・日×0.04=4.3g/人・日の削減になります。
C
マイバッグを持参しよう
レジ袋は容器包装としてリサイクルできるものであるとご存じですか。
今では、国内で年間
300
億枚、1人当たり年間
300
枚近く使用している
調査結果もあります。
そこで 1995 年に容器包装リサイクル法が制定され、
ペットボトルやガラス瓶などと同様、削減・再利用の対象となりました。
また、2007
年
4
月に施行された改正容器包装リサイクル法においては、
小売業者にレジ袋等の削減対策の実施が義務付けられています。
これらに伴い、
レジ袋は家庭
から出るプラスチック製容器包装ごみの約1割を 占め ることから、有料化を通じて削減すべ
きとの方針が打ち出されました。
減量化の指標の1つにレジ袋辞退率
(マイバッグ持参率)
があります。
レジ袋辞退率の向上
を目指して、マイバッグを持参しましょう。レジ 袋の 重さはサイズによって違いはあります
が、平均すると 7.6g です。スーパーやコンビニエンスストアーでの買い物にマイバッグを持
参して、レジ袋を断るだけで 7.6g/人・日×300 枚÷365 日=6.2g/人・日の削減になります。
D
生ごみ処理機等で減量しよう
平成23年度から実施している生ごみ処理機等の助成では3年間で
334
台の実績がありま
す。佐久市全域が補助対象となっていますが、まだまだ普及しているとはいえません。
平成31年度の目標年度まで毎年 100 台の補助を目指して、
生ごみ処理機等の助成を推進します。
334 台+600 台=934 台×107.0g/人・日×365 日×2.53 人(世帯当たり人数)=92t/年の減量
が可能となります。
生ごみ処理機等の助成実績
1 人 1 日排出量の減量可能量は、92t/年÷365 日÷100,167 人×10
6
=2.5g/人・日となります。
※生ごみ処理機等の補助制度のご案内
生ごみ処理機等の本体購入価格の1/2を補助します。
ただし、
生ごみ処理機の上限は3万
円、生ごみ処理容器の上限は6千円です。詳しくは市の生活環境課へお問い合わせください。
E
もったいない!リユースしよう
最終処分場の埋立ごみをみると、まだ使用 できるもの などがたくさん捨てられています。
「リユース」
とは、
まだ使えそうなものを適切に洗浄や修理などをしてから、
再使用すること
です。
サイズが合わなくなった服や、
使わなくなったものを人に譲ったりすることも
「リユー
ス」の取組みです。
リユースのポイントは、一度使用された製 品や部品を そのままの形で再び使用するところ
にあります。そのため、
「リユース」は、
「リサイクル」を行う際に必要な処理工程(製品や部
品を原料にまで戻すために行う破砕や溶解、成型等)がない分、
「低コストと少ないエネルギ
ー」で行えるという利点があります。
平成25年度の家庭系の埋立ごみ(不燃ごみ)は 61.2g/人・日(収集 54.3g/人・日、直搬
6.9g/人・日)です。埋立ごみを出す前に、もう一度チェックすることであと13%減量でき
れば 61.2g/人・日×0.13=8.0g/人・日の削減になります。
上記A~Eを合わせ、
21.4+4.3+6.2+2.5+8=42.4g/人
・
日
の減量化が行うことが出来ま
す。
このほか、
生ごみ堆肥等の利用促進、
家庭系ごみ減量化の支援など様々な減量化の方法を
組み合わせて、ごみを減量しましょう。
[2]事業系ごみの減量分:1 人 1 日当たりあと 34.5g(みかん約半分)
佐久クリーンセンターに搬入されるごみの約
50%が紙類です。平成25年度の事業系可燃
ごみは 148.9g/人・日(収集
137.8g/人・日、直搬 11.1g/人・日)であることから、その 50%
である 74.5g/人・日が紙類であると想定します。
3.関係者に期待される役割
持続可能なごみ減量化・資源化対策の実現は、
地域社会全体で取り組むべき課題で
す。
市民
・事業者
・行政がそれぞれの役割を認識し、
連携・
協働することが重要です。
このため、各主体は、以下の取り組みを進めていくことが期待されます。
(1)市民
①ライフスタイルの見直しなどの推進
市民は、
ごみの排出者である一方で、
持続可能な循環型の都市づくりの担い手で
もあることを自覚し、より環境負荷の少ないライフスタイルへの変革を進めます。
②環境学習、環境保全活動への参加・協力
市民は、地域の環境に関心を持ち、環境教育や環境学習、環境保全のための活動
への参加・協力などを通じて、
地域における持続可能な循環型の都市づくりを推進
します。
(2)事業者
①事業者としての社会的責任を果たす
事業に伴って生じる廃棄物の「排出者」であることを自覚し、廃棄物の適正処理
に主導的な役割を果たすなど、社会的責任を果たします。
②情報公開等を一層推進する
排出者責任や拡大生産者責任
※